口の奥の本棚

古に絵本の紹介をしていたブログ。今はたまーにてきとーに思ったこと書いてます。

憧れの人

 

最近、Twitterで「この人素敵だなー」と思う人を見つけた。その人は女性だけど中性的で、目が切れ長の、知的な人である。難しい本を読み、ストレス解消に料理をし、口数の少なそうな落ち着いた人。彼女はマンツーマンの接客業をしていて、お金を払えば会うことができる。会ってみたいなーとふんわり思う。

私はその人とは正反対だ。THE・女の子という感じの体型や服装。読書や料理はそこそこするけど、難しいことや面倒なことはしない。思ったことや感情が全部顔と口に出てしまい、ミステリアスとは程遠い。

憧れとはやっぱりないものねだりなのだろうか。自分で自分の性格はよくわかっているし、美点もそれなりに把握しているつもりだ。私の服装は自分の体型を理解した上で一番似合うものだし、わかりやすい性格は素直で表裏のない、親しみやすさに繋がっていると思う。これが自分のキャラであり、自分らしさだと思う。

私が彼女のようになったらそれは私ではなくなるし、そもそもなれるわけがない。それでも憧れるのは、やっぱり正反対の人だ。どこを目指せばいいんだろう。その人のようになりたいと願っていいのか迷う。

 

アリグモというクモは、クモでありながら見た目はほとんどアリと見分けがつかない。アリに擬態することでより強く多彩な攻撃手段を持っているように見せたり、共食いの被害に遭うのを防ごうとしているのではないかといわれている。しかしあまりにもアリになりすぎて、本来クモとして持っている跳躍力や餌の捕獲能力を失ってしまったそうだ。

 

私は憧れの人にはなれないしならなくていい。でも誰かのことを素敵だなと感じるトキメキは大事にしたいと思う。